レストランで見える文化の違い、日本にいることを実感する瞬間
こんにちは。いつもレストランで食事をしながら勝手に人間観察してる、香港出身のマイクです。
食文化を通じて、その国の習慣、マナーなどを感じることができると思いますが、今回お話したいのは、日本でしか食べないものとか、外国人が苦手な日本食についてではありません。日本人が食事をするとき、自分自身でも気づかないような小さな仕草や習慣をいくつか発見しました。
外国人にとって、驚くというより今自分が確かに日本にいることを実感するエピソードです。
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一人でいただきます
たまにごはん屋さんで同じく一人で外食する人を見かけます。一緒に来ている人はいないのに、「いただきます」と声を出し、手を合わせてから食べ始めます。お連れさんがいれば、「いただきます」を言うことが普通だと思いますが、一人でも手を合わせたり口の形だけ「いただきます」と動かす人も少なくないです。
「いただきます」は日本では日常で使う言葉です。
けれども、外国語に翻訳できない細かい意味があります。海外のドラマやアニメでは「食べることをはじめる」を表現することが多いです。
日本語を勉強する人は、最初「もらう」や「あげる」という表現に苦労する人も少なくないと思います。
香港は家族や友人と食べる前、「食べましょう」のようなことを言います。「一緒に食事をすることを大事にする」という表現があるけれど、「食べ物を食べさせていただく」というを思いは込めてないです。
一人で食事をするときは、心の中で「いただきます」を唱える人がかなり多いと思います。声を出しても誰も聞いていないので、これは日々の暮らしに対して「儀式感」を与える、一つ一つを大切にしている気持ちだと感じられます。
日本は建前の文化があって、どんなことにでも冷静な表情をする印象があります。数年前の猛暑日に、かき氷を食べに行きました。CMのようなワンシーンを見ました。近くの席に、一人で来た女性客がいました。その方は、いちごかき氷をひと口を食べた後、目を閉じながら口の形は「おいしい」と動かしていて、とても幸せそうな感じが伝わってきました。
(※イメージです。)
普段は表情を読まれない日本人ですが、おいしいものには防御がなくなり、表情をアンロックします。
ごちそうさまを言うタイミング
「いただきます」を言う人がいる一方、「ごちそうさま」を言わない人がいます。
日本の飲食店は伝票をレジに持って行って会計するケースが多く、お店を出る前に、店員さんに「ごちそうさま」と言って、店員が「ありがとうございました!またお越しください」と返す場合が多いです。
香港なら食事が終わるときに使う定型句がなく、食べ終わったらそのままお店を出るのが普通です。一方で、「ありがとうございました!」の声をかけないお店も多いです。(ちゃんとしたお店なら別ですが、香港人はこのポイントだけて「店のサービスが悪いな」とは思わないです。)
内向的な人でも大声で「ごちそうさま」を言う勇気が必要です。考えすぎかもしれないですが、店員が暇でなければ、逆に負担をかけてしまうかな?(特に、ラーメン屋の店員がいつも忙しく見える笑)店員の負担にならないタイミングでお店を出る瞬間を見つけることもマナーの1つでしょうか。
人はそれぞれなので、「ごちそうさま」を言わない人を批判しているわけではないです。現地の人の行動を見ると、確かに日本で暮らしていることを実感します。