日本語はオノマトペが多い?外国人が擬音語・擬態語に困惑?
日本人にとって、オノマトペはコミュニケーションする時に馴染みの深いものですね。日本語を勉強してる外国人にとって、日本語の擬音語・擬態語は理解が難しく、まさに魔王のような存在です。今回は、自分が面白いと思った日本語のオノマトペをご紹介していきます。
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オノマトペとは?
オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現した言葉のこと。主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現した言葉である。犬の鳴き声の「わんわん」など。その他には、「ワクワク」のように、実際には音は聞こえないが感覚的な表現としてのオノマトペがある。日本語は特にオノマトペが多く用いられる言語といわれている。(引用:新語時事用語辞典より)
オノマトペには、感覚や動きに関する表現が特に多いです。例えば食べ物の食感やスキンケア製品の特徴を「音」や「言葉」で表現します。抽象的ですが、初めて聞いた言葉だけど、感覚的でも理解しやすい、なんとなく意味が伝わります。
シャンプーのCMで、よくロングヘアの俳優・モデルさんが「サラサラのヘア、よくない?」のキャッチフレーズを言いそうですね。
「めっちゃいい!」販促物に独特なオノマトペを書いたら、確かにその製品に印象が残りますね。
日本がオノマトペを多く使う理由?
漫画やアニメの大国、しかも「かわいい文化」の発祥の地、日本。戦後から80年代にかけて、少年雑誌や漫画週刊誌が流行っていました。英雄系、スポーツ系作品では、戦闘や対決シーンがクライマックスです。ライバルがやっと姿を現したシーンでは大きな「ドーン!」を書き、主人公が速いスピードで移動するシーンでは、長い「スー」を書き、紙の上でも速度を感じさせる効果音の役目を果たします。
天気に関する擬音語・擬態語が多すぎて雨の強さが分からなくなる?
外国人の日本生活で、たまにオノマトペについて面白い話があります。
天気予報サイトを見ると、ユーザーが投稿した現地の天気口コミをまとめたマップがあります。実際に現地の人がリアルタイムで天気状況を伝えるので、雨が降ってるか、晴れてるか、信頼性がありますね。
一目で分かりやすいですが、ユーザーの投稿文字はオノマトペが多いです。
その日は、雨や雪が降るそうですが、ポツポツ、パラパラ、サー、ドカドカ、ブワァー…などの口コミが散見されます。日本人の小学3年生程度なら区別できますが、初めて聞く外国人なら「ポツポツは雨降ってる?どれぐらい降ってる?パラパラとの差は?」「サーとザーザー、同じように聞こえる」と疑問が出るかもしれないですね。
サイトの説明を見ると、ポツポツは降雨1mm未満、傘なしでもOK、パラパラは1〜2mm、傘が必要、近くならダッシュ可能と書いてありました。あくまでもユーザーの個人感覚で、もちろん参考になりますが、人により感じ方がそれぞれです。
私は雪の降らない所で育ちましたが、雪に対しては「降ってる」、「降ってない」と「たくさん降っている」の3つの認識です。日本語で雪がシンシン、チラチラ降ってるなど多様な表現があり、雨の降り方でも400種類以上あるらしいです。物事の状態を細かく表現する日本語の繊細さが面白いと思います。