在留外国人としてリアル脱出ゲームを体験!
こんにちは、日本在留中の中国出身のshokoです。前回の記事では日本の周遊型謎解きについて紹介しましたが、今回はそれと似ているリアル脱出ゲームについて紹介したいと思います。
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リアル脱出ゲームとは
脱出ゲームには色々な分類の方法がありますが、私の理解の中では、前回紹介した周遊型謎解きは時間制限がなく、紙のキットなどを手に持ちながら街中を歩き回るタイプのイベントですが、その他の脱出ゲームは大体制限時間が設けられており、より緊張感があります。下記は簡単な紹介です。
ルーム型:脱出専用の部屋の中で行われる
ホール型 :大人数が収容できる広い部屋やホールで行われる
スタジアム型:スタジアムなど、さらに大規模な会場で行われる
宿泊型:ホテルや旅館などに宿泊しながら、謎解きを楽しむ
上海型:アプリの脱出ゲームを現実世界で体験できるような、電子ギミックを多用したルーム型の脱出ゲーム
中で中国人の私にとって特に驚いたのは「上海型脱出ゲーム」というワードです。確かに中国ではギミックを使う脱出ゲームが多いですが、それが中国の大都市で同時に発展しており、上海の脱出ゲームのどこかが特別というわけではありませんし、中国では「上海型」などの言い方はありません。
言語に依存しない脱出ゲームもある
もう一つ外国人の私として驚いたのは、実は日本では言語に依存しない外国人もプレイできる脱出ゲームが存在することです。(SCRAPの英語サイト)実際に中国のSNS「RED」で検索してみても、観光者として旅行の途中で脱出ゲームを体験する人もいるみたいです。
私もその中の二つ「Escape from The RED ROOM」、「Escape from The NINE ROOMS」を体験しました。言語に依存しないゲームでは、文字として使うのは数字や簡単な英単語のみで、言語と関係ない探索力とひらめき力が特に重要です。
他の言語と関係ある脱出ゲームでも、日本語がある程度できるなら、プレイできるものも多いと感じています。ただ、どんなに日本語が上手でも、文章を読むのに日本人より多くの時間を使うので、焦ることが多いです。
中国にないホール型、スタジアム型について
前回の記事でも紹介しましたが、中国の脱出ゲームはホラー系のものが多く、実は私もあまり体験したことがないです。それから、脱出ゲームの種類というと、基本的に日本で言うところの「ルーム型」です。
ルーム型は1チームがルームを貸し切って、色々なものを触り、使い方を考えたりするので、その分とてもおもしろいです。ホール型は、ホールなどで進行し、数チームの人が一斉にゲームを開始します(チーム間の交流はほとんどないです)。終了時間になったら、例えば10チームの中で3チームがクリアなどのアナウンスがあります。
ホール型はルーム型に比べて臨場感や緊張感が減りますが、その中でも設定がおもしろいゲームがあります。例えば私が参加した「魔界レストラン ナイトメリアからの脱出」では、人間のプレイヤーがモンスターが経営しているレストランに迷い込んだという設定があります。会場全体はレストラン風に飾られて、冒頭と途中に何回かのモンスターによるダンスと演劇がありました。テーブルの上にある謎を解きながら、「店員さん」に正確なものを注文するなどのステップもありました。
もう一つ中国ではなかなかないのは、大規模な会場で行う「スタジアム型」です。私はよみうりランドで開催した「夜のスパイミッションからの脱出」に参加しました。全120分の中で、最初と最後は広場で物語の設定を演劇の形で鑑賞し、真ん中の70分はミッション時間です。前の謎の答えが分かったら、検証スポットに行き、正解できたら次のエリアに行けるみたいな流れでした。夜の遊園地での謎解きミッションですので、とても新鮮感があり、楽しかったです。(一部写真です)
脱出ゲームのポスターデザイン
普段はデザイナーの仕事をしていますので、ついポスターやウェブのデザインに注目するのです。中国では個人が経営している脱出ゲームの店が多く、規模もバラバラで、ルーム内のギミック設計に力を入れることが多く、ポスターがちゃんとデザインされているのはなかなかないと思います。また、日本の大手制作会社「SCRAP」のように、ゲームごとに特設サイトや紹介動画を作成するというのは、中国ではほとんどないと思います。
デザイナー目線では、日本の脱出ゲームのポスターや特設サイトがかわいくて、それだけで行きたい気持ちになりますが、その一方実際のルームが思ったより小さかったなどのギャップもありました。
中国の脱出ゲームはお化け屋敷とギミックを融合したところが多く、日本ではもっと謎解きと世界観の企画に力を入れていると感じました。どちらにせよ、非日常を体験するのはとてもおもしろいことです!