日本以外では生卵を食べない? 〇〇人は日本の卵が好きすぎる!
日本では、生卵を食べることが一般的です。卵かけご飯やすき焼きの卵ダレなど、日本人の日常生活において生卵は欠かせない食材の一つです。
一方で、日本以外の国では、生卵を食べる習慣がほとんどありません。文化的な背景、衛生面での知識、そして食習慣の違いなど色々な理由があります。しかし、日本の卵が大人気の地域もあります。
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多くの国で生卵を食べない理由とは
日本では、食事の中で「新鮮さ」が重視される傾向が強く、特に魚や卵などの生食は古くから一般的でした。一方、他の多くの国では、食品は加熱した方が安全であるという認識が強く、生食文化が根付いていません。生肉や生卵を食べることは、リスクを伴う行為とみなされています。
日本では、卵の生産過程において厳しい衛生管理が行われており、生でも食べられるように作られます。他の国はその管理基準が日本ほど厳しくなく、生卵の食用需要も低く、生産面でも制限があります。
また、食文化や習慣も大きな要因です。日本では、小さい頃から卵かけご飯を食べることが普通で、生卵を食べることに抵抗がありません。他の国の人の場合は、「これは安全だぞ!」と言われても、心理的に抵抗があります。
日本の卵、輸出先の9割以上を占めるあの地域は?
2024年の財務省の貿易統計「農林水産物品目別実績(輸出)」によると、日本の卵の輸出先トップは、香港、2位はシンガポール、3位はドイツでした。数値を見ると、香港はなんと輸出金額の9割以上を占めています。
私は香港人ながら「香港人はこんなに日本の卵を好きだっけ?」と思いましたが、言われてみれば確かに香港の方は卵をよく食べます。しかも、日本の卵じゃないと無理な人もいます。
何年か前に日本でパンケーキブームが起こりましたが、流行に敏感な香港でも「半熟スフレパンケーキ」が大人気でした。その後日本食を提供するレストランや居酒屋では卵かけご飯を提供しはじめ、「TKG(卵かけご飯)」の名前がどんどん香港でなじんでいます。他には、すき焼きのおともに、ふわふわのオムライスなど。親日家の香港人にとって、日本産の卵は信頼でき、親近感があります。とあるパンケーキ屋さんのブランディングのおかげで、おいしい卵やパンケーキを食べると「幸せ」を連想する香港人も少なくないでしょう。
日本産食材の輸出先上位である香港では、高級スーパーで卵以外にも日本酒、ホタテ、和牛などが普通に販売されていて、「食」を重視する香港人は、日本酒や和牛の銘柄や種類の名前を覚えている人も少なくありません。
まとめ
訪日旅行リピーターが多い香港人は、おいしいものを食べるために日本を訪れる方がかなり多いです。特に東京や大阪などの大都市以外のエリアに行く時は、ショッピングや観光以外の食体験、宿泊体験を重視しています。
香港では「近廚得食」(訳:台所に近かったら、おいしいものを食べやすい)という言葉がありますが、日本の「地産地消」コンセプトに妙に合います。香港でなかなか見つからないような質の高い農産物やグルメは、地方エリアの魅力をアピールする武器になるのではないでしょうか。