ダブルインパクト2026年感想
お笑い大好きインドネシア人です。今年2回目になりました漫才とコント二刀流の賞レース「ダブルインパクト2026年」。恥ずかしながら昨年は見逃しましたが、今回ちゃんとリアタイで見ました。
ぜひ番組のメインソング Alexandrosの「ワタリドリ」を聞きながら感想を読んでみてください:
Table of Contents
1st ラウンド
滝音 吉本興業 漫才 475点
M-1敗者復活戦の常連のコンビ。テレビでもよく見かける売れっ子ですが、実は賞レース優勝経験が無く、この賞レースに挑みました。トップバッターとして得意の「漫才」を選びました。「親孝行」というテーマの漫才はまさにいつも通りの滝音、審査員も高得点を出しました。漫才のイメージが強くて、例え最終ラウンドに行ったとしても、果たして本業ではないはずの「コント」で優勝できるか?と考えさせられることはこの賞レースの醍醐味ですね。
ドンデコルテ 吉本興業 コント 461点
次は2025年のM-1準優勝のコンビ。メインではないはずの「コント」を選びました。ネタ終わった後の平場では「出番2番目なのでコントを選んだ」とおっしゃいました。得意な「漫才」を最終ラウンドに温存したわけですね。「バックヤードが狭すぎるスーパー」で万引きした不良の銀次さんとスーパーの店員の小橋さん、漫才と逆のボケ・ツッコミで披露しました。前のコンビではツッコミでした銀次さんが頑張りましたが、M-1で盛り上がった自虐の銀次節が無いからか、得点は滝音より14点の差もありました。最終ラウンドのTOP5に入れるかどうかドキドキしましたよね。
ダンビラムーチョ 吉本興業 コント 470点
M-1もキングオブコントも両方決勝まで行った数少ないコンビ、今大会に相性がいいに違いないですね。最初は「コント」を選びました。「高校野球部の部員が動物の能力ゲット」という設定で、いい裏切りがたくさんありました。有利のはずのゴリラ能力なのに甲子園1回戦で大阪桐蔭に負けた や、練習時間は1日1時間のみの理由は進学校で部員が塾に忙しいからなど、ダンビラムーチョの世界観が味わえるコントで高得点でした。
TCクラクション グレープカンパニー 漫才 459点
ベテランなのに2019年結成のためまだM-1出場できる不思議なコンビです。43歳のツッコミの坂本さんは大声と大食いはお笑い界隈では有名だそうです。最初は「漫才」を選びました。「この世に無い物を言うゲーム」とういうネタでまさかのリズムまじりの漫才。「無償の愛」「輝かしい未来」「永遠の地獄」「心からの笑顔」「頼りになる人間」など自虐・暗転の後に「生きる意味」で明るさ戻りましたが、残念ながら高得点をゲットできませんでした。
蛙亭 吉本興業 コント 469点
キングオブコント決勝経験者の男女コンビ、最初に選んだのは得意の「コント」でした。「小学校の放送部」とういう設定、「実は内緒話するときのマイクはONでした」の展開は予測できましたが、お二人の独特なキャラ作りと遠慮しない演じ方のおかげで笑いが多く高得点でした。
ななまがり 吉本興業 コント 459点
最近各々で「パラレルワールド○○」と「言い切りましょう~」でちらほら見かけたコンビ、森下さんの独特な世界観が見える「コント」を選びました。「山道に迷ったら妖怪が次々出てきた」とういうコントで森下さんワードプレイ満載でした。「ハム貼り爺」(ベーコンは貼れない)、「砂かけ婆」(出順間違った)、「アスパラかんちょう アメリカ妖怪」、「アスパラかんちょう インド妖怪」(まさか被る)、「宇宙人の生首フライパン乗せ男爵」(自分でネタばれした)、「鍵なんたら男」(わざと噛んだ)。最後は昼間警察官するただの砂かけする人間、結局人間が一番怖い。残念ながら高得点ゲットできませんでした。
ビスケットブラザーズ 吉本興業 漫才 464点
キングオブコントチャンピオンにもなりましたコント大得意のコンビですが、最初は「漫才」を選びました。「京都の超高級旅館」とういう設定で京都弁いじりでスタートですが、徐々にビスブラお馴染みのダイナミック・パワフルなキャラを次々と展開しました。審査員も「千と千尋」を見たような物語があるコント漫才と評価しました。得意のコントを最終ラウンドに温存したそうです。
今夜も星が綺麗 三福:プロダクション人力舎 ヒロ:SMA 漫才 453点
M-1敗者復活戦を何回か経験した事務所がバラバラの異色コンビ。「漫才」を選びましたが、もともとの漫才スタイルはかなりのコント寄り、キャラも演技も強めのコンビですね。「タクシーが怖い運転手」とういう設定のネタ、まさか最後にすべては自己紹介でしたとういうオチで終わりました。今大会一番低い得点で残念ながらコントを披露することができませんでした。
FINAL ROUND
ドンデコルテ 漫才 482点 合計 943点
M-1でいい成績を残しました「漫才」を披露して、銀次節100%のネタでした。自分が40過ぎて独身のことを自虐し、女性との会話をアドバイスするはずが「マンモス」というニッチ過ぎる趣味で説得力が無くなりました。実際最近話題になりました銀次さんのチャーハン作りも「私の手では、話はチャーハンで入っても結局マンモスになる」「暖かいチャーハンから氷河期のマンモスに変わって、これで女性も整う」とういうトレンドも入りながら勢いをつけました。特に笑いが大きかったのは「でも男性が好きな事を喋ること自体に魅力を感じる女性もいるらしい。」「それは好きな男性に限る。私の場合、好きでもない40歳のおっさんがずっとマンモスの話をしたらどう感じるかわかる?。。。。放送大学だよ。」今大会最高得点で暫定1位。
ビスケットブラザーズ コント 468点 合計 932点
出だしから原田さんが裸で登場し、コント師のビスブラも全力で戦いました。夜中歩いていた少年の前にターミネーター的な登場をし、奇妙さ全開の展開で審査員も気になっていました。まさかの帰宅途中で仲良くなる展開では、原田さんが「それでマヨネーズと距離を置いた」という、ただのシーン変更なのにどんな話だったかすごく気になりますね。残念ながらドンデコルテを倒せませんでした。
蛙亭 漫才 469点 合計 938点
コント師のコンビが最終ラウンドでは漫才を選ぶしかできませんでした(前のラウンドではコントを選んだため)。「嫁さんに仕事と私どっちが大事と聞かれたらなんて返せば良かった?」とういう設定で漫才を披露。審査員おっしゃいましたが男女コンビならではの漫才でした。イケメン行動を連発する旦那役の岩倉さんとキュンとする嫁役の中野さん。女性芸人が男性芸人の指を食べるシーンは確かに全国生放送では見たことないですね。インパクト強かったですが惜しくもドンデコルテを倒せませんでした。
ダンビラムーチョ 漫才 467点 合計 937点
歌唱力抜群の大原さんが披露した漫才は「50音の歌にぴったりはまる歌はサウダージ」と言いながら、サビの文字数が余って結局最後に「恋心よ~」を歌ってしまうオチにフニャオさんの独特なツッコミで、4分にもかかわらず何回も歌われました。「おかしいな、うちではできるけどな」「うちって、子どもか」「サウダージじゃないかも、アポロかも」「いや最後のやゆ~はなんだ」漫才では聞いたことない会話でしたね。ここも残念ながらドンデコルテを倒せませんでした。
滝音 コント 476点 合計 951点(優勝)
ラストは漫才師の滝音ですが、アウェーのはずのコントでドンデコルテを倒せますか? とはいえ実はキングオブコントのファイナリストで、コントの実力も披露しました。今回の「寿司屋の大将のポリグラフ検査」とういうコントでは、漫才ではボケ担当の秋定さんがツッコミをして、さすけさんはボケの寿司大将を演じました。事件にまつわる質問には本当のことを言いましたが、まさか本業の寿司屋について嘘の連発。「寿司でお客さんを笑顔にしたい」「私にとって寿司とは人生」などはすべて嘘判定でした。どうしようもないこと、「タバコ好き」でも嘘判定になって、刑事が呆れて「俺にどう思われたい?」と最後まで笑いが多い展開でした。
実はこのコントの点数はドンデコルテの漫才より低かったが、トップバッターとして漫才で稼いだ点数のおかげで、合計得点は1位でチャンピオンは滝音でした。優勝おめでとうございます。
番組全体の感想
まずプラス面は、M-1やキングオブコントで活躍しているコンビの「じゃない方の一面」が見れて楽しい番組でした。「漫才もできるんや」「コントも面白いね」の感想は少なくないと思います。ライブビューイングの家族ファンの応援団や紹介映像では各コンビの出囃子を使うなど、ライブ感を演出しながら、出演している芸人さんたちのことを考える姿勢も良かったです。
楽しい番組でしたが、改善点として2点あります。「①漫才とコントを両方やる是非」と「②番組の立ち位置」です。
「①漫才とコントを両方やる是非」番組内でもよく出る言葉「二刀流」を聞いたら、ほとんどの人は大谷翔平さんが思い浮かぶでしょう。大谷翔平さんは野球あまり知らない人でも凄さがわかり、野球詳しい人なら更に凄さがわかります。
一方、漫才もコントもやること自体、「大変さ」は伝わりますが「凄さ」はいまいち伝わっていないと感じました。例えば、劇場では出番が限られてる若手芸人が番組を見て「やっぱり両方をやるほうがメリットあるね」を感じる可能性が低いと考えられます。単独ライブを開催できるぐらいのコンビでないと両方を披露するチャンスが少ないからか、2回とものファイナリストは知名度があるコンビがほとんどでした。
「②番組の立ち位置」まだ2回目なので早いかもしれませんが、絶対王者のM-1、その延長線のザ・セカンド、コントのキングオブコント、そしてピンのR-1に比べると、ダブルインパクトはどういう風に差別化するのは、当たり前な話ですが大きな課題です。結成年数の制限があるから若手漫才師は当然M-1を優先し、結成年数の制限がないキングオブコントにコント師たちがいつでも参加できます。賞金と日テレ系番組出演権限の他に、ダブルインパクトを優先する・目指すべき理由がまだ明確ではないですね。
現時点では「もともと漫才もコントも好きで得意なコンビ」&「両方を披露する機会があるコンビ」が当然有利ですし、両方持ってるコンビの数がそれほど多くないと考えられます。漫才をメインにする若手コンビが「コントもやってみようか」、或いはその逆も、と考えさせるような番組になればいいなと勝手に思います。と言いますが、まだ2回目ですので、来年の3回目を楽しみにしています。以上番組の感想でした。
