東京一人暮らしの5帖部屋を改装してみた!
日本に来て東京に住んだ数年間、様々な賃貸物件を探して引っ越しも数回ありました。外国籍の人にとって、保証人制度と審査など色々な要因で、日本で理想的な賃貸物件を探すことは難しいところもあります。しかし、できれば自分の暮らしにぴったりの住環境を手に入れたいので、今回は東京都世田谷区の小さなお部屋を賃貸して、自分流のお部屋に改装してみました。
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ロフトがない、天井が高い5帖部屋
「都心もと駅も近いのに、部屋が狭いな…」東京の部屋の部屋探しでよくあることですが、今回内見した物件も例外ではありません。こちらの木造2階建ての2階の部屋は、内装がリフォーム済みのようですが、木造アパートによくある「ロフト付き」には該当しない物件です。ただただ天井が高いお部屋です。
しかも、同じアパートの他の部屋ではロフト付きなのにこの部屋はロフト無しです。少し悩んでいましたが、比較的家賃が安いので、ここに入居してなんとか改装してみることを決めました。
ロフトベットを作ってみた!
木工などのDIY作業が流行りの日本では、ホームセンターの存在が大きいですね。初めてホームセンターに行った時に、あまりにもすごいので印象的でした。
今回の改装は5帖のお部屋にロフトベッドを作ることです。1番大事なことは、賃貸物件のため、壁に穴を開けるのを避けたいです。つまり、壁にネジを打つことはしたくありませんでした。一気にハードルが高くなりました!しかし、建築の構造に詳しい友人に聞いてみたら、頑張ったらできそうと言ってました。
ロフトベッドができるまで
まずは、お部屋の中の全てを採寸します。それは図面を描くためです。構造上必要な寸法を把握し、ホームセンターに木材、合板のカットを頼むので、精密な図面を描くことが大事です。
長年に建築の仕事をやってきた友人に、時間をかけて図面を描いてもらい、その後、合板や木材の購入と合板カットの発注のために一緒に都内にある大手のホームセンターに行って、ホームセンターの営業時間が終わるまでずっといました。木材加工の1カット(直線カット)が70〜80円程度です。
ちなみに、今回のロフトベッドのデザインでこだわった半円形の窓は、ホームセンターではなく、東急ハンズの木工房に合板の半円形カットをお願いしました。
いよいよ組み立て!
数日後、ホームセンターより軽トラで有料配送してもらったので、その日の朝からロフトベッドの構造を組み立てます。
合板と道具を搬入して、釘打ち機などの機械を使い、2人か3人で丸2日間の作業を行いました。狭いお部屋で組み立てることはなかなか大変です。友人にとても感謝しています〜
カットされた半円形はカウンターとして活用
塗装と完成
そして、壁に釘をつけないロフトベッドが完成しました!ほとんどの木材は合板なので、実際に入居して使う時に少しでもシミと汚れを防止したいため、自分で合板の表面を塗料「オスモカラー」という製品で塗装しました。それで合板の色変えもできます。毎日使って触る家具なので、安全性が高い塗料がおすすめです。
塗装前の色
ロフトベッドがある暮らし
元々の面積は15.7平方メートルしかないお部屋ですが、ロフトベッドを作ったので、寝る場所を確保できました。
毎日この梯子を登ってロフトベッドの上で寝ていました。ロフトの上で寝るメリットは冬場はとても暖かいことです〜夏はエアコンが必要です。そして、ロフトベッドの下はキッチンのテーブルとして使っていました。賃貸の1Rのキッチンはとても狭いので、ここで食材の準備やお茶を入れたり、料理を作る余裕ができました。
奥は食器棚として使いました。こちらの合板もホームセンターで購入してカットしてもらったものです。
キッチンテーブルの延長として色々なものを置くこともできます。
ロフトベッド以外に、唯一の家具はこちらのテーブルです。普段パソコン作業とご飯を食べる場所ですね。寛ぎの時間はロフトベッドの上にいるほうが多いかもしれません。
台湾の友人とふるさと納税のお肉で火鍋パーティー
後記
賃貸物件でのロフトベッド作りはなかなか貴重な経験となりました。使用する木材などの材料にもよりますが、予算面としては事前に計算とチェックするほうが良いかもしれません。今回の場合は、合板と木材の材料費、塗料と依頼と作業費用などを含め、10〜12万円の予算を使いました。また、解体して木材などを廃棄する場合は、小さな木材はゴミとして捨てることができますが、大きな木材は再資源化センターなどの場所に持ち込むことで、不要木材の処理費用もかかりますので、各自治体のサイトで確認する方が万全です。
※この記事を公開した時点では、既にこちらの物件からは退去済みで、お部屋の原状回復のためにロフトベッドも解体しました。
デザイン・構造:
Meiri / Siong (@office_msa)