陶芸の街・多治見から足を延ばして～日帰りで行く注目のレストランとギャラリー

現在は、岐阜県の多治見市に住んでいるので、JRに乗れば名古屋にも近いし、岐阜県の他の町も行きやすくなりました。週末の時間を使い、岐阜県の各地域を開拓したいので、今回は電車に乗って多治見市からの日帰り旅を紹介したいと思います。

可児駅へ、のんびりとしたランチタイム

まずは、多治見駅からJR太多線に乗り、北上します！多治見市の隣にある可児市は、「カニ」と同じ読み方をしています。初めて可児という地名を聞いたときには、可児の漢字と連想することができなかったです〜

可児駅で降り、駅内の歩道橋を渡るときに岐阜行きのワンマン列車を見ました。東京に住んでいた頃は、電車と地下鉄に乗ることは好きではなかったです。しかし、多治見市に来てから、電車に乗ることが好きになりました。なぜなら、窓越しの風景がいつも綺麗で、ホームから空を眺めるのも癒されるからです。

休日のお昼ご飯に行きたい場所は、駅から徒歩20分のところにあります。歩いて行く途中に可児川も通り、多治見とあまり変わらない風景がしばらく続きました。

今回は、ずっと行きたかった「創作醗酵レストラン 大豊軒」でランチをします。ここはオーガニック食材を活かした優しい味付けの料理を提供し、味噌、醤油などの発酵調味料も全て自家製で、生産地にこだわった無農薬野菜を使い、お任せコースで創作的な中華料理をいただけます。

お昼のコース料理は2〜3種類があり、お店で仕込んだ麺を使った麺料理コースを始め、ジビエを少し使った肉料理コースなども選べます。

お肉を使ったコース（2,600円）を注文しました。旬の食材を使ったお任せ料理なので、来るまでの間に料理への期待が高まるなか、店内の古道具とアンティーク家具を眺めて過ごしました。

前菜の盛り付けが美しく、糀から作った発酵調味ソースだけではなく、生ハムまで自家製です。金木犀の味付けが印象的で、陶芸作家の作品であるうつわの選択もそれぞれ素敵です。

メイン料理はジビエとあんしん豚を使った自家製のソーセージです。岐阜県産無農薬野菜が美味しく、優しい味の中に野菜それぞれ繊細な甘さを感じました。出汁まで栄養たっぷりなので存分に楽しめました。

コース料理に付いてくる自家製の蒸しパンです。台湾だと、朝ごはんの料理にでよく見る饅頭（まんとう）と同じですね。

デザートはバニラアイスに自家製の金木犀シロップを加えます。前菜から食後のデザートまで、ひとつひとつ丁寧に作られた料理の味を楽しめ、五感を満たすお昼時間でした。

美濃太田駅へ、川沿いのギャラリー探訪

午後はまた北上の電車に乗り、2駅先の美濃太田駅で降りました。

旧中山道の宿場町「太田宿」として栄えた美濃太田の周辺は、駅前からの道路が広く、まっすぐ伸びる大きな道路の両側に商店街によくあるお店がずらり。週末はあまり営業していなかったですが、午後の日差しが優しくて散歩するには最適です。

少しだけ歩くと、今回の目的地の一つである「GALLERY crossing」につきました。木造建築をリノベーションをし、2017年にオープンしたホワイトキューブ的なギャラリー空間です。

「GALLERY crossing」では、現代工芸・アートを中心に展示を開催し、展示会期中のみ開廊します。年数回は、陶芸、木彫、ガラス、布など多様な素材を使った作家とアーティストの展示が開催されます。

ドアにも焼き物があります

今回訪れた際には、木彫作品を制作する山西杏奈さんの個展に逢えました。また、2023年にギャラリーの隣にセレクトショップもオープンする予定です。

ギャラリーの隣には広々とした木曽川の緑地公園があり、週末なので出かけている人も多く見えました。美濃太田では、のんびりとした商店街の雰囲気、自然が溢れた風景と現代アートのギャラリーも揃い、この地域ならではの魅力を深く感じました。

最後は、近くにあるコーヒー専門店「コクウ珈琲」に入り、自家焙煎のブレンドコーヒーとシナモントーストをいただきました。レトロな感じの外観を持つ建物は、かつて宿場町にあった旧郵便局をリノベーションしたものです。

焼き物の街である多治見から出かけてみたら、様々な風景、空間と人に出会えることができました。外国人訪日旅行者から岐阜県への印象は、高山、白川郷など有名な地域がほとんどかもしれませんが、実際に岐阜県に住んで、これからも時間をかけてこの地域の魅力を深く体感したいと思います。

帰り道の美濃太田駅ホームから

今回の寄り道スポット

創作醗酵レストラン 大豊軒
住所：岐阜県可児市広見2246-18
営業時間：11:30〜14:00、18:00～23:00（水・木・金曜日定休）
アクセス：JR可児駅から徒歩約20分

GALLERY crossing
住所：岐阜県美濃加茂市太田本町2丁目3-22
営業時間：会期中のみ開廊（公式サイト要確認）
アクセス：JR美濃太田駅から徒歩10分

コクウ珈琲
住所：岐阜県美濃加茂市太田本町1-7-1
営業時間：11:00～20:30（木曜と第2、4水曜定休）
アクセス：JR美濃太田駅から徒歩10分