陶芸の街と暮らし、多治見市での1日過ごし方
前回は、焼き物の街である岐阜県多治見市の第一印象と多治見週末旅の穴場スポットを紹介しました。今回は少し深堀りをして、多治見市での1日の暮らしと陶芸の街の過ごし方を届けたいと思います。
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作陶で始まる1日
朝ごはんの後に、自分の作業スペースで電動ロクロで作陶を始めました。ロクロ成形がうまくできる日とうまくいかない日もあるので、少し失敗してもあまり深く考え込まないようにし、逆にうまくいったら晴れ晴れした気持ちで過ごしています。
形ができた後に削ることはまた別の話…
お昼は冷たい料理でひんやり
お昼の時間に近づいたら、日本一暑い街とも言われる多治見市の気温は上昇する一方です。そんな暑い日には冷やしうどんを食べたくて、手打ちうどん店「す奈は」にやってきました。大きな和風建物が特徴的で、お昼の時間だと超スピーディーにうどんを提供してくれます!3分待つぐらいで美味しいうどんをいただきます。
毎回ここにきたら、「天ころ」うどんを注文するのが決まりです。揚げたての海老天と冷たいうどんがバランスが良くて、うどんの腰もあり、大好きなワサビ多めなのも嬉しいです。
粘土と道具の買い出し
多治見市とその周辺も陶芸の原料や道具などを販売するお店があります。しかし、多治見市より比較的名古屋市寄りの愛知県瀬戸市でも、粘土屋と金具屋が多いので、時間がある時は、瀬戸市に訪れることも多いですね。
例えば、瀬戸市の「村上金物店」では、陶芸、彫刻に関するあらゆる道具が多く揃えています。リーズナブルな値段で道具を買え、詳しい説明もしてくれるので、瀬戸市だけではなく、近隣の市に住んでる陶芸関連の人々もよく訪ねます。
同じ瀬戸市にある「ヤマダ窯業原料」では、陶芸用粘土が多く販売されています。美濃地方と瀬戸地方の粘土だけではなくて、他の地方の粘土も100種類以上揃えています。個々の粘土だと、一種類15〜20kgから購入できますので、趣味で陶芸をやりたい方にもおすすめです。
多治見市の文化拠点へ
買い出しの後に多治見市に戻ると、夕方近かったので、暑さが和らぎ気温はちょうど良くなっていましたね。年数を感じる商店街の中に佇む「新町ビル」は、多治見のやきもの文化拠点とも言われ、やきものの街ならではの新たな魅力を発信しています。こちらでは、うつわだけではなく、モノ作り、作家と産業の交流の場として様々な展示、イベントを開催しています。
新町ビルの1階では、定期的に陶芸作家の展示を行っています。作家それぞれの個性を生かして、全体のバランスが上手くとれた展示空間の作り方も必見です。そのほか、奥には時々カフェの出店があります。
少し細めの階段を上ると、新町ビル2階の器セレクトショップ「山の花」が見えてきます。ここでは多治見市を始めとした東濃地方の陶芸家を中心に、うつわとオブジェを販売しています。
ここに来たら、ぜひとも4階に上がってみてくださいね。4階の「地想」では、日本各地から集めたうつわ、ガラス、木工、洋服と他の作品が展示され、午後は日当たりも良くて、ギャラリー空間にいるだけでも楽しいです。
多治見市の夜過ごし方
夜になると、うつわ関連のショップとカフェも大体閉まるので、多治見に来てで暮してからは、早めに夕食を食べることが多くなりました。今回は、駅から近い商店街の一つ「多治見ながせ通り」でご飯屋を探します。歩きながら目に入ったのは、町家っぽい建物を持つ「日本酒食堂フラリト(hularito)」です。
私はちょうど「d design travel 岐阜」という本を手で持って入店したので、オーナーさんから直ぐに気づかされ、「この本は私の写真が写っていますよ!」と話してくれました。ここのオーナーは、かつて都会で営業マンとして働いていましたが、里帰りをして「d design travel 岐阜」で掲載する多治見の居酒屋「やぶれ傘」で働いた後に、美味しい食事と酒を提供する空間を作ることを決意してお店をオープンしました。
日本酒食堂フラリトでは、大皿お惣菜のご飯屋で、おまかせて惣菜を注文して、気軽に友達と軽い食事と飲むのがちょうど良いお店だと思います。多治見市在住の人は、金曜日か休日の夜の過ごし方として、駅の商店街の辺で食べたり飲んだりしたら、車移動がする方が多いので運転代行を呼ぶことがよくあることだそうです。
番外編:多治見のお宿
現在の私は多治見市に住んでるので、多治見の周辺のホテルとお宿には泊まりません。しかし、友達から多治見に遊びにくる前に、「多治見のおすすめお宿・ゲストハウスがある?」とよく聞かれます。
ありますよ!でも、ビジネスホテル以外では、多治見市でのゲストハウスは一軒しかないかもしれませんね。「多治見ゲストハウス円空」は坂の上にあり、周りにはお店がほとんどないですが、建物の前には広々とした庭と小さな川、滝もあります。
室内は、コテージの温かみがあり、モダンな要素を含むインテリアで揃えています。ここにはトイレと洗面所がありますが、お風呂がないので、オーナーが近くの温泉施設「天光の湯」の入場券をくれます。お部屋の中にあるうつわは、昔ここに滞在した海外の陶芸家の作品です。
友達がきたおかげで、多治見のゲストハウス宿泊施設も見学することができました、感謝しています!皆さんも多治見に訪れる機会があったら、ぜひ陶芸の街を楽しんでくださいね〜
今回の寄り道スポット
す奈は 宝町店
住所:岐阜県多治見市宝町2丁目49
営業時間:11:00〜14:30、17:00~20:00(月曜日定休)
アクセス:多治見駅より「うながっぱバス」を乗り、宝町南下車徒歩約5分
村上金物店
住所:愛知県瀬戸市銀杏木町56
営業時間:9:00〜18:30(日曜日定休)
アクセス:尾張瀬戸駅から徒歩5分
ヤマダ窯業原料
住所:愛知県瀬戸市品野町6丁目161
営業時間:8:00〜18:00(土曜日15:00まで、日曜日定休)
アクセス:尾張瀬戸駅から徒歩5分
新町ビル
住所:岐阜県多治見市新町1丁目2-8
営業時間:12:00〜18:00(不定休あり)
アクセス:多治見駅南口から徒歩12分
公式サイト
日本酒食堂フラリト
住所:岐阜県多治見市本町3丁目67-3
営業時間:16:00〜22:00(金土曜日23:00まで、日曜日定休)
アクセス:多治見駅南口から徒歩5分
公式サイト
多治見ゲストハウス円空
住所:岐阜県多治見市生田町6丁目211-1
料金:個室一泊7,000円程度 / 1人
予約方法:Airbnbまたはホテル予約サイト