雪が降らない国・タイから来た私の、冬の山形旅行記
私はタイから来ました。タイは東南アジアにある国なので、冬の一番寒い時でも10度くらいまでしか気温は下がりません。もちろん雪も降りません。なので、タイ出身の私は生まれてから雪の体験がありませんでしたが、日本に来てから3年くらい京都にいる時、初めて雪の体験をしました。
しかし、街は真っ白というわけではなく、あまり大雪ではないのです。せっかく雪が降る国にいるので、冬にスノーモンスター(樹氷)を見に行くため、山形県に旅行しました!
山形県は、日本の東北地方に位置する県です。県域の85%を山地が占め、総面積に対する森林の割合は 75% 、農業用地の割合は15%です。さすが「山形」という名前だけあって、山が多いです。*1
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山形への旅行日程
2月17日の夜行バスに乗って、次の日の朝に山形県に到着しました。夜行バスの乗り場は様々ありますが、私の場合は渋谷の近くに決めました。夜行バスの往復は15,000円くらいです。新幹線など他の交通手段もありますが、夜行バスが一番安いため、バスを選びました。
山形県の旅
翌日の朝5時50分に到着しました。ホテルに荷物を預けた後すぐ山寺に行きました。電車で山形駅から山寺駅まで20分くらいです。
山寺
「山寺」の通称で知られる「宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)」は、奇岩怪石からなる山全体が、修行と信仰の場になっているそうです。登山口から大仏殿のある奥之院まで1時間ほどの道のりで、あたりには絶景が広がります。*2
山寺から見下ろした風景
入り口から上まで1015段もある長い石段を登って奥之院に行く40分かかるルートです。石段は登ることにより煩悩が消滅すると言われている、ありがたい修行の石段だそうです。*3
しかし、私が行った時は、階段が雪だらけで滑りやすくて、普通より1時間多くかかってしまいました。もし冬に行く方は雪道を歩くための靴が必要です。
登山入り口は8時に開くと書いてありますが、8時になっても開かず、登山入り口に5人(私と彼氏含み)くらいが待っていました。すると、急にタイ語が聞こえました。なんと他の3人のうち2人は、観光で山寺を訪れたタイ人だったのです。あと1人は日本語が話せる香港人です!待っている間、他の人とお話ができて本当に良かったと思います。
そして、8時半になると登山入り口が開きました!5人一緒に1015段を登って、お互いに助け合いながら大仏殿のある奥之院まで行きました。山の上の景色は綺麗ですが、旅先でいろいろな人とつながることができるのは、綺麗な景色よりも素敵なことだと思います。
銀山温泉
山寺から降りた後は、銀山温泉に行きました。山寺駅から大志田駅までは2時間くらいかかり、大志田駅からバスで銀山温泉までは40分ほどかかります。大志田駅の乗り場で、スタッフさんがバスの乗り方と銀山温泉の歴史を教えてくれました。
私は外国人なので日本語があまり上手ではないのですが、優しく丁寧に教えてくれました。
銀山温泉の夕景はガス灯の火が明るくて、スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」の銭湯のシーンのような景色です。まるで映画の中に入ったかのようでした。さらに銀山温泉の建物はレトロな感じで、タイムマシーンで昔に行った気になりました。
初日が終わる前、焼肉屋さんに行きました!せっかく山形に来たので、晩御飯は山形県のお肉しか考えられません。「焼肉くろげ」という焼肉屋さんにしました。お肉の品質はすごく高くて最高でした。サービスも丁寧にしてくれました!値段は高いかと思いきや、そんなに高くないです!おすすめです。
ホテルに入る前、次の日に蔵王に行くためのバスのチケットを買いに行きました。そこでは、案内係さんから「蔵王に行きたいなら、朝早くに列に並んだほうがいい」というアドバイスをもらいました。小さいことですが、親身になって教えてくださり、本当に安心しました。
蔵王スノーモンスター
次の日、バスは7時発でしたが、案内係さんのアドバイス通り6時20分にバスの乗り場に行きました。その時はまだ数人しか並んでいませんでしたが6時40分になると列が結構長くなりました。案内係さんがアドバイスしてくれて良かったです…
その日は天気があまりよくなくて、ずっと雨でしたが、スノーモンスターを見にいくためロープウェイに乗って、山の上に行くと雪に変わりました。
生まれて初めて真っ白な景色を見ました。自分の周りには雪だけあって寒いですが、心はワクワクしていました。ロープウェイを降りて200メートルくらい歩いて白くて大きいモンスターに会いました。
スノーモンスターとは
「限られた地域にしか見られない、全国的にも珍しいもの。霧状になった氷点下の水滴(過冷却水滴)を含んだ季節風が、オオシラビソ(アオモリトドマツ)の木々にぶつかり瞬間的に凍り付くことで大きく成長していきます。」*4
思ったより自分が想像したモンスターと違いますが全てのモンスターの形は違います。共通しているのは、大きくて真っ白ということです。個人的な意見としてはイェティとシロクマと似ています!
スノーモンスターを見た後は、温泉に入るしか考えられません。「湯の花茶屋 新左衛門」という温泉にしました。温泉の入り口で係のおばさんに「日本語が話せる観光客は偉いですね」と言われました。係のおばさんはずっと笑顔で案内してくれましたので、私の心が温かくなりました。
温泉を出たあと、蔵王の有名な玉こんにゃくを食べることにしました。屋台で買った後、店の近くで立って食べていると、他のお客様から声をかけられました。その人は日本人ですが、初めて蔵王に来た方で、様々な日本に関することを教えてくれて本当に感動しました。
東京に帰る前の晩御飯は「平田牧場とんかつ」というレストランにしました。レストランの特徴は平田牧場金華豚は“幻の豚”と呼ばれる、世界でも希少な最高品種です。その優れた肉質を損なうことなく改良した平田牧場金華豚は、これまでの豚肉の常識を覆す繊細な肉質・上品な甘みが特長の高級ブランド豚です。*5
さらに「三元豚」も有名です。その時三元豚のとんかつ定食を注文しましたが、「三元豚」という言葉の意味が全然わからなかったので、店員さんが意味を教えてくれました。簡単な説明でもいいですが、とても詳しく丁寧に教えてくれました。本当に感動しました。
まとめ
今回山形の旅は雪の体験ができたし、様々な場所に行けたし、すごく綺麗な景色の写真を撮影できましたが、一番残った印象はいろいろな人とつながり、様々なお話ができたことです。本当に素敵な体験でした。山形の冬はすごく寒いですが、私の心は癒されて温かくなりました。