海岸沿いの横須賀美術館へ、東京からのゆったり日帰り旅行
三浦半島に位置する横須賀市は、浅草や品川から電車で約90分で行ける距離にあり、海岸町のようにのんびりとした雰囲気が残っているので、1日ぶらぶらと過ごすには最適です。今回は横須賀美術館と丘の上に隠れたカフェを訪れ、東京から日帰り旅行に行きました。
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まずは横須賀市へ
浅草から都営浅草線の特急列車に乗り、途中で京急本線に乗り換え、横須賀市に入りました。横須賀美術館へは、馬堀海岸駅または浦賀駅で下車し、京急バスに乗り換える必要があります。
馬堀海岸駅でバスを降りると、駅にある案内を見て隣のバス停まで行き、観音崎行きのバスに乗り、10分ほどで横須賀美術館に到着します。
海を眺める横須賀美術館
観音崎公園内にある横須賀美術館は、横須賀市が市制100周年を記念して2007年に開館しました。 メイン建物は海に面しており、自然の風景が広がり、中からも外からも東京湾を眺めることができます。
本館前の「海の広場」をくぐり、建築家の山本理顕さんが設計した美術館空間の1階に入りました。ガラスと鉄板のダブルスキン構造でできた建物には、大小さまざまな丸い穴が開けられ、外からの自然光を館内に取り込み、そこから青い空と海が垣間見えるように工夫されています。
美術館の展示は1階と地下1階にあり、美術館のコレクション展では近代と現代美術作品を展示し、アーティストと連携した企画展も定期的に開催しています。地下の展示室にいると、まるで真っ白な洞窟の中を歩いているかのように、とても落ち着いた雰囲気を感じることができます。
美術館の1階と2階の壁にある丸い穴から覗くと、まるで潜水艦の中にいるかのようです。視野が限られているので、外の景色の変化をより深く観察することができます。 貨物船、客船、軍艦が海上を通り過ぎるのを見て、日常的なストレスから解き放たれ、安らぎのひとときを過ごしました。
美術館の最上階には広々とした「屋上広場」もあり、屋上からは果てしなく続く海岸の景色を眺めることができ、美しい夕日も見えます。
屋上広場の真後ろに森の散歩道があり、チケットを持っていなくても、ここを散歩することができるんです。毎年、梅雨の時期になると青紫色のアジサイが道沿いに咲き、そのまま歩けば観音崎公園の頂上まで登れるようです。
美術館を訪れた後、入り口の横にあるイタリアンレストラン「ACQUAMARE」に行きました。ここでは東京湾の新鮮な魚介類を使用し、パスタ、リゾット、ピザなどの食事を提供しています。サラダとドリンク付きのセットメニューは1,300〜1,500円程度で、ケーキやプリンなどのデザートも追加できます。
海に面した屋内外の席があり、東京湾を眺めながら食事を楽しめるので、美術館の後にお昼の一休み休憩としてはおすすめです。
丘の上にある隠れ家カフェへ
横須賀美術館を出た後、他の駅に行って探索することに決めました。京急本線で普通列車に乗って、オバマのような読み方と似てる「追浜駅」につきました。
丘の上に隠れたカフェを探しに来たので、Googleマップを頼りに、地元の生活感を残しつつも、懐かしさを感じる街の波風が立つような商店街を抜けてみました。
2、3段の急な階段を含むいくつかの小道を登り、ようやく最後の大きな急斜面にたどり着きました。ここの道を歩くのは難しくはなかったですが、夜になると暗いかもしれません。
最後の坂を登りきり、ようやく頂上付近の平坦な道に出たところで、のんびりと遠くを眺めているコーギーに出会いました。
横須賀市の港は、黒船来航時に米軍が停泊した港であり、現在も自衛隊や米海軍が駐留するなど、近代化の発端の地とも言われています。 また、かつての製鉄業の繁栄により、近隣に多くの自動車部品工場が開設され、この辺の海は工業的な雰囲気に溢れています。
そして、ついに「ツキコヤ」というカフェの入り口に着きました。外に目立つ看板がないので、Googleマップ通りに行かないと、普通の家だと思って見逃してしまうかもしれません。
室内に入ると、伝統的な家屋の雰囲気が感じられます。ここで靴を脱いで靴棚に入れると、店内に入ることができます。
丘の頂上にひっそりと佇むこのツキコヤ(Cafe Tsukikoya)は、伝統的な茶室を改装したもので、中には畳の部屋もあります。オーナーの田村さんが生豆から焙煎したスペシャルティコーヒーを店内で販売し、ここのコーヒーは美味しいと評判です。
夏限定のコーヒーゼリーと抹茶ラテを注文しました。コーヒーゼリーが甘すぎず、とても美味しかったです。しかも、ここの抹茶ラテは、抹茶+牛乳ではなく、ラテコーヒーと濃厚な抹茶を使い、その上に抹茶パウダーをトッピングしたものです。これは、私が今まで飲んだ中で一番おいしい抹茶ラテだと思います。
暗くなる前にカフェを出て、帰り道で休憩中の猫に出会い、階段で静かに猫が道を譲るのを待つことになりました。
私に邪魔された猫は、しばらく私の顔を見て、離れることにしました…
東京からわずか1時間強の横須賀エリアは、のんびりとした雰囲気と旅行者を魅了する自然の美しさを保っています。日帰り旅行をする機会があれば、横須賀まで足を伸ばして、海岸沿いの町ならではの雰囲気を体験することをおすすめします。
今回のスポット情報
橫須賀美術館
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
時間:10:00〜18:00
休館日:毎月第1月曜日(ただし祝日の場合は開館)
Tsukikoya Coffee Roaster(TSUKIKOYA 山の上店)
住所:神奈川県横須賀市浦郷町3-51
営業時間:11:00〜23:00(不定休)