まるで京都気分?群馬・宝徳寺の風鈴まつりと名物「床もみじ」を見に行ってみた
外国人にとって、京都の歴史が溢れるお寺は特に魅力的です。僕は東日本派ですが、関東でも京都に負けないお寺の景色があると思います。今回は群馬県の宝徳寺で絵画のような風景を撮りました。宝徳寺には、関東エリアでも大変珍しい「床もみじ」があって、境内にはかわいい地蔵さんがたくさんいます。ちょうど風鈴まつりが行われているので、充実したお寺散歩をしました。
Table of Contents
京都に負けないくらい美しいお寺、宝徳寺
桐生市の少し山側にある宝徳寺は、群馬県の有数の観光スポットです。春は牡丹が満開で、夏は風鈴まつりが開催され、緑が溢れる世界になり、緑色の床もみじが特別公開されます。秋は100本以上の紅葉を楽しめ、床もみじも赤色バージョンになり、全国でもなかなか見れない光景です。
7月中旬から9月上旬まで、風鈴まつりが開催されています。参門をぬけると、風鈴のトンネルがお出迎えです。色とりどりの風鈴がゆらゆら揺れ、ちりんちりんという音に癒されます。実は、香港の人にとって、風鈴は幽霊を呼ぶイメージがあり、あまりいい印象ではないですが、風鈴まつりで見られる風鈴の景色は別物、日本の夏を感じさせます。
短冊がお地蔵さんのイラストがいます。
鮮やかな風車も設置され、風がふいた時に一斉に回る様子が綺麗です。
秋の紅葉はもちろん綺麗ですが、夏のもみじも見るだけで楽しく、涼し気です。
たくさんの傘が飾られて、撮影スポットとしてぴったりです。インスタ映えに特化されてるおしゃれなお寺ですね。
お地蔵様の像も何体がいます。いろいろな帽子や花をお地蔵様の頭につけています。
多分、多くの外国人は疑問があります。神様なのに、どうして日本人はお地蔵様をいろいろな服や被り物を着せるのでしょうか。昔はニット帽、マフラーをつけているお地蔵様を見たことがあります。(しかも真夏で!暑いぞ!)外国人はあんまり神様を「かわいい」と思わなくて、観音様でもイエス・キリストでも、尊敬する感じです。
お地蔵様は「子供を守る神様」ということ、赤いよだれかけを着せるなら、その気持ちが分かります。色んな姿のお地蔵様を見ると、見るだけで落ち着きます。
緑が溢れる境内の歩道
本堂の名物、床もみじ
いよいよ本堂に入ります。入り口は窓のように、庭園の枯山水を見れます。
京都の古刹のような雰囲気です。
本堂前の枯山水と石庭
あの噂の床もみじ、やっと見ました。
特別公開の時期以外は見れないですが、写真と比べると、実際に見て、想像より壮大さを感じました。緑に囲まれた「禅」の時間を過ごしました。紅葉シーズンはどれくらい美しくなるでしょう。
本堂の隅っこ、時間が停止されたようです。
宝徳寺へのアクセス
住所:群馬県桐生市川内町5-1608
拝観受付時間:公式HPをチェックしてください。
アクセス:JR「桐生駅」からバスで25分、東武鉄道「赤城駅」または「相老駅」からタクシーで13分
編集後記:名所巡りだけじゃもったいない
群馬出身の知り合いがよく「群馬、何もないよ」と言います。僕は何度か群馬の色々な場所に行ったことがあり、確かに車なしでの交通の不便さは感じますが、「群馬はすごい!」と確実に思います。
約10年前に初めて群馬に行きました。きっかけは好きな映画「リリイ・シュシュのすべて」(監督:岩井俊二)のロケ地巡りです。映画とポスターに映った田園は美しくて、放課後の学生が自転車で田んぼの間の道を走っていました。
日本では、アイドルが行った場所、ドラマや映画ロケ地をファンが「聖地巡礼」することがあります。ネットで実際に存在するお店やスポットの情報を調べると、そのお店も撮影当時の姿のままで、リアルで作品の世界を体感できるのは、香港人の僕にとって珍しい体験ですね。