小湊鉄道で行く千葉・房総、春の菜の花畑と桜が絶景すぎる！

鉄道王国と言われる千葉県は、幾つものローカル線が走り、ノスタルジックでのどかな雰囲気があります。銚子電鉄、いすみ鉄道のほか、写真家に人気の小湊鉄道もあります。小湊鉄道は現在も非電化車両を使用しており、多くの駅が個性豊かで、四季折々の表情をみせてくれます。春の小湊鉄道で各駅停車の旅をして、ローカル線の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

前回紹介した銚子鉄道と共に、千葉県にあるローカル線「小湊鉄道」。観光地から離れていて、海外では認知度が低いですが、日本を代表する景色の1つだと思います。

Table of Contents

都内から小湊鉄道へのアクセス・列車の乗り方

東京都心から小湊鉄道の始発駅である五井駅までは、JR総武線で千葉駅まで行き、JR内房線に乗り換えて五井駅まで行きます。小湊鉄道には19の駅があり、五井駅から上総中野駅までの所要時間は約1時間10分、上総中野駅でいすみ鉄道に乗り換え、房総半島を横断することができます。

小湊鉄道で1日乗り降り自由、各駅停車の旅をしたい場合は、大人1,840円、子ども920円で購入できる「1日乗車券」があり、各駅の自動券売機か車内で購入することができます。小湊鉄道ではSuicaやPASMOなどICカードは利用できませんので要注意です。

小湊鉄道公式HP：https://www.kominato.co.jp/

小湊鉄道のおすすめスポット

五井駅

小湊鉄道の始発駅として、駅はJR線と併用されていますが、それぞれ専用のホームがあります。小湊鉄道のホームに入った途端、レトロな雰囲気が強く感じられます。

時計、ベンチ、看板など、どれも懐かしい雰囲気がある

ガレージには電車が何台も停まっていて、かわいらしい外観が一見おもちゃのように見える

上総大久保駅

上総大久保は、小湊鉄道の多くの駅と同じように無人駅で、ほぼ1時間に1本しか列車が止まりません。駅内の待合席には地元の小学生が描いた「となりのトトロ」の壁画があり、昭和チックな佇まいの駅舎です。

駅の近くに、桜と菜の花が咲き誇る

田舎の秘境駅で列車を待つのは、まるでアニメのワンシーンのよう。あのネコバスが来るかな？

列車が1時間に1本しか来ないので、この光景もなかなか珍しい

上総中野駅

小湊鉄道の終着駅である上総中野駅は、いすみ鉄道への乗り換え駅でもあります。日本の人口は減少傾向にあり、多くのローカル線は利用客が年々減少中です。小湊鉄道も同様で、2018年に小湊鉄道を利用して上総中野駅まで行った乗客は1日平均わずか34人でした。

どこを撮っても絵になる木造駅舎の中

駅はいすみ鉄道との共同使用で、ホームでは両方の列車を同時に見ることができる

養老渓谷駅

養老渓谷は、小湊鉄道沿線で最も有名なスポットの一つです。千葉県を代表する紅葉の名所であるとともに、千葉県内最大の滝「栗又の滝」や温泉宿泊施設もあり、夏には釣りやピクニックも楽しめます。

駅の外にある桜並木

近隣で一番おすすめの秘境スポットは、駅から徒歩15分の石神の菜の花畑。一時は荒れかけていましたが、地元のボランティアが整備し、毎年春には多くのカメラマンや観光客も撮影に来るようになり、人気の菜の花畑となりました。

石神の菜の花畑

SLが菜の花畑を走り抜ける

菜の花畑と一本桜

上総鶴舞駅

上総鶴舞駅は1925年（大正14年）に開業し、100年近い歴史を持つ駅です。2000年には国土交通省選定の「関東の駅百選」に指定され、そのレトロな雰囲気は多くのテレビドラマ、映画やCMのロケ地として使われてきました。あの国民的グループ「嵐」のCDジャケットやPV撮影に使われたこともあり、嵐ファンの聖地ともなっています。