外国人目線から100円ショップのわらび餅と水まる餅の違い
京都を訪ねてから、商店街で売られている「水まる餅」がずっと気になっていました。しかし、最近、家の近くのコンビニで同じようなわらび餅が売られていることを知りました。この2つは値段に大きな差があるので、どんな違いがあるのかとても気になり、この記事でまとめてお伝えしたいと思います。
私はプロの料理評論家ではないので、この2つの作品を評価する良い基準を知りません。しかし、人気のあるレビューサイトのコメントに目を通すと、おいしい料理には視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚の5つの要素が含まれていると書いてありました。確かに、おいしいものを食べるという体験は、味だけではありませんね。
しかし、この場合、この基準はかなり曖昧に思えます。高価なお菓子は、より良い材料、職人技、伝統的な技法、包装で作られ、より素敵なデザインで販売されています。そうすると、「高いものの方がおいしい」というイメージになりそうです。なので、今回の比較では、見た目、味、コストパフォーマンスの3点を基準に、支払ったお金に対してどれだけ楽しめたかを考えてみます。
まずは、京都の商店街にあるお店で600円で購入した水まる餅からです。
シンプルでかわいいパッケージデザインに惹かれたのは確かです。網に包まれているので、お餅の形や透明感がよく見えます。必要なパーツはすべて付属しているので、簡単にお餅を開くことができます。
水まる餅は、Instagramで3000件ほどの投稿を簡単に見つけることができるほど流行しています。私も初めて見たとき、とても印象に残りました。また、包みからお餅を突き出す体験は、かなり癒されました。
食べてみると、想像していたお餅とはかなりかけ離れたものでした。透明なぷるぷるのお餅なので、ゼリーのような食感で、かなり歯ごたえがあると思っていました。でも、食べてみると、もっともっちり、わらび餅に近い食感でした。黒蜜ときな粉の濃厚な組み合わせは、昔から癖になる味です。
スーパーで100円で購入したものについては、以下のような感想です。
パッケージについてですが、特に個性はありません。透明なシートに包まれたプラスチックの皿の中で、すべてが分離されています。一粒一粒が小さいので、食べやすいです。食感はもっとモチモチしています。この商品には黒糖シロップが入っていなかったので、個人的にはちょっと寂しかったです。
検索してみると、驚いたことに、わらび餅は地域によって黒蜜がついていたりついていなかったりするのです。例えば、東京では黒蜜があるのですが、大阪や九州エリアではきな粉のみで提供されるそうです。
結論から言うと、まず、水まる餅とわらび餅は全く別の物です。さらに和菓子屋さんで販売されているわらび餅とスーパーで売られているわらび餅も実は同じものではないということを知りました。スーパーで売っているわらび餅は厳密にいうと原材料に「本わらび粉」を使用していないことが多くサツマイモやタピオカから取れたデンプン、あるいはくず粉が原料であることが多いみたいです。見た目は透明で似ていますが、本当のわらび餅とスーパーで売られているわらび餅も異なるものであること、さらに水まる餅の原材料を調べると、水(天然水)、砂糖、寒天のようで、「本わらび粉」は使っていないので、こちらも厳密にいうとわらび餅ではないことがわかりました。
ただ、個人的には「透明のぷるぷるした商品」として、味だけを比べると大差がありませんでした。そのため、個人的には100円のわらび餅の方がコスパが良いと思います。特に私はわらび餅のモチモチとした食感が好きなので、夏の絶品和菓子だなと感じています。
しかし、観光客にとっては、「水まる餅」に関して、見た目の良さと、包装を解く楽しさが2大アピールになるかもしれません。味には大差が無いと感じた私にとっては、金額だけみると、100円の方と比べると600円の方は高価に感じました。しかし、例えばベトナムに住んでいる私の兄弟が京都に行く機会があれば、きっと喜んで600円の方を選ぶと思います。